良質な睡眠が健康長寿を延ばす

サプリメントアドバイザーの児玉晃典です。

本日は健康寿命と睡眠について考えてみましょう。

【良質な睡眠が健康長寿を伸ばす】

睡眠

健康で長生きし、充実した人生を送っていくためには、
食事・運動とともに良質な睡眠をとるということが非常に重要です。

人間は通常、人生の3分の1は眠って過ごします。

その3分の1についてもっと関心を持ち、
より良い睡眠を取るよう考える必要があります。

無頓着ではいけないのです。

年を重ねてくると、よく眠れない、
睡眠時間を十分とっているはずなのに疲れが取れない、
深く眠った気がしない、体がだるいといった悩みが増えてきます。

睡眠というのは長すぎても短すぎてもよくないものです。

そして睡眠時間だけではなく質も大切なものです。

睡眠の質とは、深い睡眠がしっかりととれる、途中で覚醒する回数が少ないということです。

夜中に何度も起きていたら、たとえ9時間以上寝ていたとしても、
朝起きたときに十分寝たとは感じないでしょう。

質の悪い睡眠は老化を早め、健康長寿を実現できません。

睡眠のことをもっと理解し、健康寿命を延ばしていきましょう。

良質な睡眠

 

【2種類の睡眠】

睡眠には、脳が休む睡眠である「ノンレム睡眠」と体が休む「レム睡眠」の2種類あります。

レム睡眠とノンレム睡眠

 

ノンレム睡眠は、眼球が動いていない状態、レム睡眠は眼球が急速に動いている状態です。

もっと言えば、レム睡眠とは、身体が眠っているにもかかわらず、
脳は活動している状態にある睡眠です。

筋肉は弛緩状態にあって、眼球以外はほとんど動きません。

外見的には眠っているのですが、脳は覚醒状態にあります。

夢を見ている状態の多くは、脳が活動しているレム睡眠の時です。

レム睡眠は、睡眠自体は浅いですが、体は休息していながらも、脳は活動していて記憶を定着する、ストレスを処理するなどの大切な役割があります。

レム睡眠の役割

 

それに対して、ノンレム睡眠は脳が休んでいる状態ですけど、
体の緊張が保たれている状態です。

副交感神経が優位になっており、心拍数も低い状態です。

つまり、
ノンレム睡眠は脳を休める睡眠、レム睡眠は体を休める睡眠ということです。

 

睡眠の役割

 

ノンレム睡眠とレム睡眠は、約90分周期で交代で出現します。

朝起きるまでに、ノンレム睡眠、レム睡眠の周期が4~5回繰り返されます。

正常な睡眠では初めに、一番深いノンレム睡眠が出ます。

ですから、

就寝して間もなくしっかりと眠ることで、深い睡眠をとることができます。

この深い睡眠が得られないと、脳が休まらないことになり、昼間体験した嫌な記憶が解消されず、心の疲れが取れなくなってしまいます。

正常時の睡眠の特徴は、

睡眠はノンレム睡眠から始まる
睡眠はノンレム睡眠とレム睡眠が交互に現れる
明け方にレム睡眠が多く出現する

といったことが挙げられます。