「腸」で健康寿命が延びる4つの理由とは?

   2017/06/24

サプリメントアドバイザーの児玉晃典です。

本日は健康寿命と腸の関係について話をしていきましょう。

 

口から肛門まで続く1本のつながった管を「消化管」と呼びます。

そのなかで小腸は、食べ物を最終段階まで消化(分解)し、栄養素を吸収する器官です。

大腸は、小腸で消化・吸収された後の残りの栄養分と水分を吸収し、
最終的に便として排出する器官として位置付けられています。

しかし、腸はただ食べ物の栄養を吸収し、便として排泄するだけの器官ではありません。

 

腸の役割

腸の不調や老化が原因で引き起こされる病気には様々なものがあります。

まさに「寿命」を司っているとも言える「腸」の大切な働きをご紹介します。

 

1.腸は「第2の脳」

小腸は、脳の指示を受けずに、独自に働いています。

これは小腸が脳からの神経細胞とほとんど繋がっていないためです。

生命の進化で考えると、脳は腸よりずっとあとになって生まれたものです。

腸から派生して脳が生まれるまで、実に35億年以上かかっています。

その間、「腸」が脳の役割を果たしていました。

クラゲやミミズは、「腸」が脳の役割をカバーしている生物の代表です。

また、胃や肝臓、腎臓なども腸から分化した臓器です。

例えば肝臓に「胆汁を出せ」と司令を出したりするのも、小腸が自己判断で行っています。

一方、大腸は脳と神経でつながり、自律神経の支配を受けています。

脳がストレスを感じると、自律神経から大腸にストレスの刺激が伝わるので、
お腹が痛くなったり、便意をもよおしたりします。

 

腸は第2の脳

まさに腸は「第2の脳=考える器官」と言えるのです。

 

2.腸内フローラの存在

腸内には、600~1000兆個の腸内細菌が棲みついています。

まるでお花畑のように腸内細菌がびっしりと敷き詰められている様子から
「腸内フローラ」と呼ばれ、このバランスによって私たちの健康状態が左右されます。

 

腸内フローラ

 

腸内細菌には「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」があり、
それらが日々互いに勢力争いを続けています。

腸内細菌バランス

 

善玉菌優勢の健康的な「腸内フローラ」は、私たちの体を多方面から助け、
病気にならないように、また、老化を防ぐように働いています。

 

3.免疫細胞の70%が小腸に集中!

腸は「内なる外」と言われます。

それは即ち、体の内側にあるが外側に面しているという意味です。

小腸の表面は無数のひだ(絨毛)に覆われていて、
表面積はテニスコート1.5面分にもなると言われます。

普通は皮膚が一番外側に面していると考えますが、
小腸は皮膚の何と200倍もの面積で外側に面している組織なのです。

 

常に外からの菌の侵入にさらされている小腸は、体を異物から守る免疫器官として、中心的働きを果たしています。

 

腸と免疫細胞

 

小腸の絨毛の間には、「パイエル版」と呼ばれるくぼみがあり、
ここが免疫細胞の待機場所となっています。

体全体の免疫細胞の60~70%が集まり、異物が入ってきたときは、
パイエル版の分析に基づいて出動しています。

代表的な免疫細胞のマクロファージは病原菌を食べ、
NK細胞はガン細胞を死滅させます。

また、パイエル版の機能は、腸内細菌の力によって保たれています。

従って絨毛のひだに無数に生息する腸内細菌の活性が衰えると、免疫も低下してしますのです。

 

4.幸せ物質「セロトニン」の90%が腸に存在

セロトニンとは、神経伝達物質のひとつで、
「うまくいっているとき」「精神が安定しているとき」「満足しているとき」、
脳内ではこのセロトニンが放出されています。

 

セロトニンの発生

反対にセロトニンが不足してしまうと、精神のバランスが崩れてしまい、
イライラしやすくなったり、なんだか、気持ちがモヤモヤしてしまったり、
落ち込みやすくなったり、暴力的になったり、ひいては、うつ病を引き起こしてしまいます。

 

セロトニンの役割

 

セロトニンは、どんな薬やサプリメントよりもストレスに対して効能があり、
みずからの体内で自然に精製される特効薬のような物質です。

このセロトニンの約90%が、実は腸で作られていることが分かってきました。

セロトニンは、アミノ酸の一種である「トリプトファン」が
ナイアシンや葉酸、ビタミンB6の力を借りて合成されます。

 

セロトニンの生成

 

この過程で重要な働きをしているのが、腸内細菌です。

腸内細菌は、ビタミンB群や葉酸の産生に大きく関わっているため、腸内細菌のバランスが良くないと、セロトニンが増えないことになります。

 

まとめ

腸は、食物の消化吸収、異物侵入の監視、脳や各臓器への指令など、重要な働きを担っています。

しかし、休みなく長時間酷使されるため、老化しやすい臓器といわれています。

食生活や生活習慣の乱れ、ストレスは腸の老化を早めてしまいます。

そして、腸の老化を最も自覚しやすいのが、便の状態です。

特に「便秘」は、腸内細菌のバランスが悪く、腸が老化しているサインです。

健康長寿のためには、常に腸の健康状態をチェックし、
少しでも腸の老化を遅らせることが大切です。

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