極端な低脂肪は故障を招く

サプリメントアドバイザーの児玉晃典です。

本日はアスリートに必要な脂質について考えてみましょう。

資質の役割①

脂肪は体にとってなくてはならない栄養素です。

脂質の働きとして以下のものがあります。

脂肪の役割②

①貯蔵脂肪

中性脂肪は、貯蔵脂肪皮下、腹腔、筋肉間結合組織などに貯蓄されます。

脂肪は、糖質やタンパク質に比べて、2倍以上のエネルギーとなります。

重さあたり2倍のエネルギーを持つ脂肪を蓄えることで、
軽くて多くのエネルギーを貯蔵することができるのです。

②機能性脂質

リン脂質、糖脂質、ステロールは、
生体膜の構成成分として体の隅々までいきわたっています。

また、脂肪は脂溶性ビタミンの供給源になったり、
腸管からの吸収を助けたりする役割を担っています。

③体の動きを滑らかにする

私たちの体は、それぞれの組織や臓器を膜という袋に入れています。

脂肪はその袋と臓器の間に存在し、動きを滑らかにしています。

動きがギスギスしないようにするためには、適度な脂肪が必要なのです。

アスリートが脂質の摂取量を極端に増やせば脂質異常症になります。

しかし、不足しすぎると、健康障害が起こります。

選手の極端な低脂肪食(総エネルギー摂取量の15%以下)が続くと、
マッサージを受けるだけで内出血を起こしたり、肌もカサカサしてきて、
筋膜炎や肉離れといった症状を常に訴え、故障も絶えなくなってきます。

日常的には総エネルギー量の20%は、脂肪から摂取する必要があります。