エネルギーを生み出すために

サプリメントアドバイザーの児玉晃典です。

本日は
エネルギーを生み出すビタミンについて話していきます。

アスリートにとってビタミンの重要度は、一般人よりも高くなります。

その理由はまず、アスリートと一般人ではエネルギーの使い方が違います。

エネルギーがたくさん必要になると、
そのエネルギーを作る過程で欠かせないビタミンが大量に必要になります。

エネルギー源となる栄養素からエネルギーを産生することを代謝と言います。

エネルギー代謝

 

代謝のビタミンといえば、忘れてならないのが、ビタミンB群です。

ビタミンB群

 

ビタミンB群には色々な種類があり、
B1、B2、B3、B6、B12、葉酸、パントテン酸、ビオチンの名前を持っています。

ビタミンB群の役割

食品から摂ったビタミンB群はそのまますぐには働けません。

いったんからだの中で働ける形(活性型)に変えられてから、
やっと働けるようになります。

このとき、

働ける形になるにはいろんなビタミンB群がお互いに関係します。

例えば、ナイアシンやビタミンB12は葉酸に、
ビタミンB2はビタミンB6に必要です。

それと同時に、核酸が必要なものもあります。

ゆえに、せっかく食べたビタミンB群にからだの中で効率的に働いてもらうには、
ビタミンB群は単体ではなく複合体で、核酸成分も一緒に摂るのが理想的です。

筋肉や脳を含む、体内全ての組織がエネルギーを使います。

細胞が利用できるエネルギーの形をATP(アデノシン三リン酸)といいますが、
これを作り出す材料がビタミンB群です。

ATP

ビタミンB群や酵素が充分にあると、
乳酸がピルビン酸に代謝され、ATPを作り出します。

ビタミンB群や酵素が不足すると、
ブドウ糖がうまく代謝されずに不完全燃焼を起こします。

これが乳酸となって体内に蓄積します。

乳酸は、疲労や筋肉痛、肩こりなどの原因になります。

トレーニングをしていて、なかなか疲れが取れないとか、筋肉痛が激しい、
という方はビタミンB群の不足を疑って下さい。

 

【酵素と補酵素】

酵素の役割

人のからだの中はいろんな化学反応が起こることで成り立っています。

その反応の起こるエネルギーを減らして、スムーズに反応できるようにしてくれているのが酵素です。

化学反応

 

生物が進化する過程において、
タンパク質のみで触媒できる反応には限界がありました。

そこで非タンパク質性の補因子を含む酵素を
進化の過程で獲得したものが生き残ってきました。

この非タンパク性のものを補酵素や補因子、もしくは補欠分子族とよび、
ミネラルそのものであったり、ビタミンなどが含まれたりします。

酵素と補酵素

また、タンパク質部分をアポ酵素、補酵素が結合した活性型をホロ酵素とよびます。

アポ酵素とホロ酵素

このかたちをとる酵素は、ホロ酵素になったとき、
はじめてその機能を発揮し、働くことができるようになります。