疲労の原因と、クエン酸の働き

サプリメントアドバイザーの児玉晃典です。

先日、
レモンに多く含まれる栄養素ビタミンCについて話をしましたが、
今回はクエン酸について話をしたいと思います。

クエン酸は、
炭水化物や脂質をエネルギーに変換するときに発生するものです。

トレーニング中やその直後にクエン酸を摂取することによって、
運動パフォーマンスの向上、
疲労回復効果
グリコーゲン(エネルギーの元)の合成促進
が期待されます。

疲労回復効果についてもう少し詳しく話をしてみましょう。

 

かつては、疲労した筋肉には乳酸が溜まり、

それが疲労の原因になると考えられていました。

 

そして、クエン酸には乳酸を排出させる働きがあり、

疲労回復を促す…と信じられていたのです。

 

しなしながら、

現在では疲労の原因が乳酸であるという考え方は否定されており、

酸化ストレスにより細胞がダメージを受けているという説が有力です。

 

活性酸素による酸化ストレスによって

肉体疲労は筋肉細胞が、
精神疲労は神経細胞がダメージを受けていると考えられています。

そして、
ダメージを受けた細胞を修復するためには、
アデノシン三リン酸(ATP)というエネルギー源が必要になります。

このATPを産生しているのは
ATPサイクル(クエン酸回路)という働きです。

 

クエン酸回路

このATPサイクルを活性化するのに
クエン酸が役立っていると考えられています。

以上から、
クエン酸は疲労によるダメージを回復するためのカギとなる
重要な成分なのです。