サプリメントアドバイザーの児玉晃典です。
今回は8つの力の中で
「動体視力を高める」栄養素について話をしていきましょう。
次の栄養素を摂るだけで
動体視力が高まることはもちろんありあせんが、
目に良い栄養素ですので積極的に摂取をすると同時に
動体視力を鍛えることで高めることができます。
①ビタミンA
ビタミンAが足りなくなると夜盲症といって、
暗い所で目が見えにくくなる症状が出てきます。
これは、
ビタミンAがロドプシンを構成する要素の一つであるからです。
ビタミンAは視力と直接関係しているのです。
ビタミンAを補給することは、
光の情報を脳に伝えるために必ず必要な物質
ロドプシンの材料を取り入れることに繋がります。
②ルテイン
ルテインはカロテノイドとう成分の一種です。
人間の体では目の網膜にのみ含まれています。
近年、食べ物の抗酸化作用が注目されていますが、これもその一つです。
しかも目に多く含まれる抗酸化物質であることが分かっています。
近年は、テレビやパソコンなどで目を酷使するようになったり、
脂質の多い食べ物を取り過ぎたり、アルコールの多飲、喫煙などの影響で
体内に活性酸素が増えやすい状態にあります。
これにともない、現代人の目は非常に酸化されやすく、
目の病気や障害にかかる人も増えています。
ルテインは目を酸化から守る他に、
紫外線を代わりに受けて目を守るという役割も果たしています。
さらにアントシアニンと一緒に働き、
その効果を高めるということも知られています。
ルテインは、
視力低下や失明を招く黄班変性症 などの
様々な目の障害の改善に役立つという報告もあります。
③アントシアニン
アントシアニンは目に良いということで有名です。
それはアントシアニンが
ロドプシンという物質の代謝を助けてくれるからなのです。
網膜にあるロドプシンが分解されることで、
その情報が神経を伝わって脳に届きます。
ロドプシンは再利用されるのですが、
円滑に進まないと疲れ目を起こす原因になります。
この再利用を手助けするのがアントシアニンなのです。
④ビタミンB群
ビタミンB1は、眼精疲労の軽減、目の筋肉の疲労回復が期待できます。
そのほかビタミンB1は、「視神経の伝達」にとっても不可欠なものです。
ビタミンB1が代謝を助ける糖質は、神経にとって唯一のエネルギー源だからです。
ビタミンB2は、粘膜である「角膜」と「結膜」を保護します。
ビタミンB2が不足すると、目の表面が炎症をおこし、荒れてしまうことになります。
網膜にある血管の動脈硬化を予防してくれます。
そのため網膜の血管がつまる眼病を、予防する効果が期待できます。
ビタミンB6には、たんぱく質の一種である「コラーゲン」の生成も促進します。
コラーゲンは、角膜や水晶体の素材となります。
ビタミンB12は、「造血」にかかわっています。
葉酸と協力して、赤血球にあるヘモグロビンの合成をたすけます。
目の網膜や脈絡膜には、毛細血管がびっしりと張りめぐらされています。
ビタミンB12は目の組織に、
酸素と栄養を充分おくるためには欠かせません。
ビタミンB12には、神経の伝達を円滑にする作用もあります。
ビタミンB1、B6と協力して、神経の伝達を円滑にし、正常にしてくれます。
⑤ビタミンE
最後も抗酸化物質として知られているのがビタミンEです。
ビタミンEは細胞の表面に存在して、
酸化させようとしてくる物質から細胞を守っているのです。
働きはルテインと似ています。
目を酸化によるストレスから守ってくれるのです。
⑥亜鉛
亜鉛は、目の網膜に最も多く含まれているミネラルです。
亜鉛は血液中のビタミンAの量を正常に保ち、
肝臓に蓄えられているビタミンAを円滑に利用するのに欠かせない成分です。
ビタミンAを十分に摂っていても
亜鉛が不足していると視力の回復力が低下してしまいます。
⑦カルシウム
意外と思われるかもしれませんが、これも重要な栄養です。
動物の筋肉は、電気信号で動いています。
電気信号が来ると、筋肉にカルシウムが入り込んで
収縮が起こるという仕組みになっているのです。
視力と関係する部分で、筋肉が必要な箇所と言えばどこでしょうか。
それは、角膜と水晶体をコントロールする筋肉です。
カルシウムが不足するとこうした箇所に十分な量が行き渡らず、
ピント調節をしにくくなってしまうのです。