健康寿命とタンパク質の関係

サプリメントアドバイザーの児玉晃典です。

2013年の日本人の平均寿命は、
女性86.61才(世界1位)、男性80.21才(世界4位)です。

しかし、
健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)は、男女ともに、平均寿命より10年前後短いのです。

 

健康寿命

 

つまり、
生きてはいるけれど、人生最後の10年間は
何らかの介護を受けながら生きている状態なのです。

健康寿命を延ばし、元気で自立した老後を送るために
大切なものの一つは食事(栄養)です。

本日はその中からたんぱく質について話をします。

タンパク質の役割

たんぱく質は、筋肉や内臓、骨など、体をつくる主栄養素であると同時に、
体を機能させるうえでも欠かせません。

免疫や生体防御反応とも密接な関係があり、たんぱく質が不足すると、疲れが取れない、風邪をひきやすいといったトラブルも起きやすくなるんです。

また、食事(栄養)とともに大切なのが運動です。

メタボも心配ですが、昨今では筋肉量の減少によって歩行などに支障が出る
ロコモティブシンドロームが大きな問題になっています。

これも筋肉をつくる材料=たんぱく質不足が一因なんです。

では、

たんぱく質はどれくらい摂ればいいのでしょうか?

一般の人であれば、体重1kgあたり1日にたんぱく質1g程度です。

50kgの人なら1日に50gがひとつの目安です。

ただ、運動している場合は、体重1kgあたり1gでは足りないので、
2gを上限にもう少し摂ったほうがいいです。

たんぱく質を合成するアミノ酸は全部で20種類ありますが、
そのうちの9種類は、体内でつくることができないため、
食物から摂る必要があります。

この種類のアミノ酸を必須アミノ酸といいます。

アミノ酸スコア

牛乳や肉、魚、卵などの動物性たんぱく質は、9つの必須アミノ酸値が高スコアでバランスよく含まれ、吸収率も抜群です。