教員の役割は、学ぶ環境をデザインすること

今回のタイトルは、「先生の学校」のメールマガジンより、
札幌新陽高校校長の赤司展子さんのインタビュー記事に
掲載されていた言葉です。

以下記事の抜粋です。

ー今お話にあった「主体的・対話的で深い学び」は、
新陽高校が大切にしている価値観でもあると思うのですが、
これからの教員になろうという方が、
転職前にどんな価値観やスキルを身に付けておくと
良いと思いますか?

クリティカルシンキング(分析的思考力・本質を見抜く力)は、
正直誰にでも必要なスキルだと思っています。

なぜなら、
自分たちが当たり前だと思っていたことが、
昔以上に当たり前ではない時代だからです。

コロナ禍がまさにそうですよね。

起きると思っていなかったことが起きたときでも、
私たちは考えて行動しなきゃいけない。

そのときにやはり思考停止しないってことが
重要だと思っています。

それは子どもも同じです。

子どもたちにそういう風に育って欲しいのだったら、
私たち自身がそうあるべきだと思うのです。

教員の役割は、
知識を教えることだけじゃないというのはよく言われていますが、
新陽高校の先生に期待しているのは、
多様な生徒が自分らしく学べるように環境をデザインすることです。

全てが学びを作り出す環境になるので、
環境デザインが教員の役割じゃないかなと思っていて、
そのデザインはそれぞれの個性を発揮してほしい。


自分は何のデザインが得意なのかとか、
どういうものをデザインしたいのかというのを
自分自身が知るというのは、
先生をしている方には必要ではないかなと思います。

以上、抜粋終了。

この記事は、
教員向けに書かれている記事ですので、
教員にとって大切な考え方だなと思います。

一方で、我々経営者や一般の社会人にとっても
示唆に富んだ言葉と感じています。

経営者であれば、
自社で働いている社員さんたちが
最大限に持っている力を発揮してほしいと考えていますので、
働く環境をいかにデザインするかを考え実現するかが問われています。

一般の社会人でも、
自分の力を発揮して誰かに喜んでもらうために、
自分自身をどのような環境に置くのかを考え実現することが
問われていると思っています。

多様性の時代だからこそ、
また、何が起こるか見通せない時代だからこそ、
環境をデザインする力を身に付けることが大切だと思います。

今まで通りには進んでいかないのですから、
過去の経験が活かせなくなっています。

だからこそ、
自分自身でデザインを起こし、
それを実現するために行動を起こす。


そしてそのデザインは、
それぞれの個性や得意を活かす形でつくる方が良いと思います。

その方が楽しく前に進んでいくことができると感じていますが、
皆様はいかがでしょうか?