スポーツ施設器具の安全管理担当の岡田浩徳です。
バレーボール支柱の安全面を考えていますか?
スポーツ器具の販売やスポーツ施設の修繕に30年以上携わってきた私は、
バレーボール支柱については、いろいろと考えさせられています。
仕事の関係上体育館へ出入りすることがよくあります。
実際にクラブ活動中のバレー部の生徒さんたちが
バレーボール支柱を取り付けたり取り外したりする場面に
直面することも度々ありました。
以前はスチール製の重いバレー支柱しかありませんでしたから、
2~3人がかりで重たそうに運んでいる光景を見ます。
ましてや力の弱い女子中学生なら尚更です。
ときには、
思わず支柱の下部分を床に落としたりすることもありました。
そんな時ひやりとしましたが、
幸い生徒に怪我につながる場面はありませんでした。
時たま私が見ることがあるくらいなので、
毎日の取り付け取り外しの際は、
そんな危険な場面が起きていてもおかしくはありません。
また、
バレー支柱を床に落としたりすることで、
バレー支柱の床金具やその周囲の床が
大きくキズが付いている体育館を多く見かけます。
床金具のフタを取り替えたことも何度もありますし、
床のキズがひどくなり床材を取り替えたこともあります。
スチール製のバレーボール支柱は重い、
扱いにくい、危険が伴うなど問題点があります。
しかし、
多くの施設でスチール製支柱が使われています。
スチール製支柱にももちろん良い面もたくさんあります。
今回は少しだけバレーボール支柱の素材別の特性を
以下の比較表にまとめてみました。
|
スチール製 |
アルミ製 |
カーボン製 |
重さ |
50kg~60kg |
25kg~35kg |
25kg前後 |
たわみ量 (曲がり安さ) |
85~145 |
185 |
145 |
価格 |
10万円~35万円 |
20万円~30万円 |
40万円前後 |
推奨施設 |
|||
小学校 |
|
○ |
○ |
中・高・大 授業用 |
|
○ |
○ |
中・高・大 部活用 |
○ |
|
○ |
公共施設 一般開放用 |
|
○ |
○ |
公共施設 大会用 |
○ |
|
○ |
参考にしてみてください。
各施設により、
使用頻度や使用方法が異なると思われますので、
比較表を元に施設に合った支柱を選ばれることを望みます。
また、
支柱を安全に使用していただきたくために、
滑車の欠損やネット巻器のネジの緩みがないか
点検を怠らないようにしておきましょう。
滑車の欠損からワイヤーが外れて怪我に結びつく、
ネット巻器のネジの緩みから巻器がズレてしまい
やはり怪我につながった例もあります。
スポーツ器具による怪我につながらないように、
施設や器具の安全点検は
定期的に実施することを心がけてください。
要望があれば、
私や専門スタッフが訪問し
点検するサービスもおこなっております。
また、
器具を選ぶ参考意見が聞きたいなどの要望にも応えます。
気軽に声をかけてください。