筋力を付けるために必要な栄養素とは?

サプリメントアドバイザーの児玉晃典です。

今回から8つの力をつけるために必要な栄養素を
詳しく見ていきましょう。

今回は筋力を付けるための栄養素です。

筋肉の材料となるのはタンパク質です。

筋肉をつける食事には、質のよいタンパク質食材が不可欠です。

 

良質なタンパク源

じつはタンパク質は、
速やかにエネルギーに変換される糖質に比べると、
筋肉とするためには手間がかかる栄養素なのです。

筋肉をつける食事には、
それなりの栄養バランスを考えなければなりません。

食事で摂ったタンパク質は一度、
最小単位のアミノ酸に分解されます。

分解されたアミノ酸は
血液によって運ばれて別のアミノ酸に組み替えられ、
しかるべき場所で再びタンパク質として合成されるのです。

そして、
タンパク質の分解のプロセスで必要なのが、
ビタミンB6という補酵素です。

さらにビタミンB6は、
アミノ酸から別のアミノ酸が合成されるときの
プロセスにも関わっています。

筋肉をつける食事として
せっかく摂ったタンパク質を有効利用するためにも、
一緒に緑黄色野菜をとることが大切になってきます。

脂肪も不可欠な存在なのを忘れてはいけません。

脂肪は体内で何種類のホルモンを作っています。

脂肪が作るホルモンの1つに、
筋肉作りを促進する男性ホルモンがあります。

脂肪が不足すると男性ホルモンの合成が不十分となり、
タンパク質を十分に摂って筋トレしても
筋肉が作られにくくなるのです。

そして、
低血糖の状態で筋トレをすると、
筋肉を減らすことになりかねません。

血糖値は食後にピークに達して徐々に低下するものですが、
低血糖になると血糖を上げるホルモンが分泌されて、
体内に貯蔵している炭水化物を分解してしまうのです。

血中に放出してエネルギー源として使います。

このとき体内の炭水化物が足りないと、
なんと筋肉内のタンパク質もアミノ酸に分解されてしまうのです。

分解されたアミノ酸は肝臓で糖に変えられ、
血中でエネルギー源として使われるのです。

このように、
筋肉をつける食事にはタンパク質だけでなく、
分解を防ぐために炭水化物も必要になってきます。

筋トレの2~3時間前にしっかり食事をするときには、
炭水化物もしっかり食べることが大切です。

そうすれば
筋トレ中も血糖値は適度に保たれて筋肉の分解を抑制できます。

筋肉をつける効果が高まるのです。