サプリメントアドバイザーの児玉晃典です。
今日は、試合当日の栄養補給について考えてみましょう。
試合当日は、試合前と試合後で食事の内容を切り替えます。
試合前は調整期に引き続き、糖質の多いメニューにします。
糖質の中でも特に吸収の早い食パン、うどん、餅などを食べると、
いち早くエネルギーへと変わり、試合の原動力になります。
同時に糖質の吸収を助けるビタミンB群とクエン酸も摂るようにします。
野菜は糖質が多いものだけ食べればOKです。
絶対に避けたいのは、油や脂質の多いものです。
脂質は消化スピードが遅いため、試合中の腹痛の原因になります。
揚げ物、バター、マヨネーズは脂質が多いのでNGです。
サンドイッチはバター、マヨネーズは抜きにします。
食物繊維も消化に時間がかかるため、
試合前日の夕食以降は避けたほうが無難です。
食事のタイミングは試合開始時間にもよりますが、
消化を考えると3時間半〜3時間前までには済ませておきたいところです。
試合開始時には、胃の中は空っぽ、でもエネルギーは満タン”という状態がベストです。
試合30分〜1時間前には、 消化の良いものを少量摂ります。
バナナ、ゼリータイプのサプリメント、エネルギードリンクがオススメです。
この時間に菓子など砂糖を使った甘いものを食べるのは避けましょう。
砂糖のようなニ糖類を摂ると、血糖値が急上昇するため、
血糖値を安定させようと体はインシュリンというホルモンを分泌させます。
試合前の1時間から30分前に砂糖を使ったお菓子などを食べると
ちょうど試合開始の頃にインシュリンが分泌されていることになります。
インシュリンが多く出ると、脂肪がエネルギーとして使われにくくなるため、
バテやすい状態になったり、低血糖によるやる気の低下にも繋がります。
試合5分前には、ブドウ糖タブレットやスポーツドリンク、
飴など直接的エネルギー源が有効です。