私は日頃から、
「学び」というものに興味を持っていて、
いろいろな情報を学びの視点で見ることも多いです。
情報を得る場の一つとして、
「先生の学校」というコミュニティに参加しています。
毎週1回メールマガジンが届いていますが、
今回特に気になった記事があったので、共有したいと思います。
記事のタイトルは、「深い学び」って何だろう?
インタビュー形式の記事になっていますが、
インタビューをしてるのは現役の先生です。
インタビューを受けているのは、
「問い」と「ワークショップ」の専門家である
MIMIGURI代表取締役Co-CEOの安斎勇樹さんです。
今回の記事は、
「浅い学び」と「深い学び」を的確に捉えていて分かりやすく、
自分自身が何かを学ぶ際の参考に非常になりました。
「先生の学校」のコミュニティは、
無料でメールマガジンの登録もできますが、
有料会員になれば、無料でイベントにも参加できます。
気になる方は以下のホームページを見てみてください。
https://www.sensei-no-gakkou.com/
以下は、その記事の抜粋です。
一部だけですが、これだけでも参考になります。
ーー早速ですが、ズバリお聞きします。 安斎さんは、「深い学び」をどのように捉えていますか? |
それを考えるにあたって、 まずは「浅い学び」とはどのようなものか というところから考えてみたいのですが、 私が思う「浅い学び」とは、簡単に起こすことができて、 簡単に消え去っていくものだと捉えています。 例えば、 今日何かを暗記したとしても明日には忘れてしまっているような学びや、 ネットでゲームの攻略法を検索してゲームをクリアしたらもう使わない 知識になってしまうようなものは「浅い学び」だと思うんですね。 |
このように、他の場面に適用されずに
そのときやその場限りですぐに消失してしまうようなものが
「浅い学び」だと考えると、
「深い学び」はその逆で、容易には起こらないけれど、
一度起きたらその学習者の中に深く長く残り続けるものだと
言えるのではないかと考えています。
学習科学の分野で、ある状況で獲得した知識を別の場面や状況に関連づける
「転移(トランスファー)」という概念があります。
この転移が引き起こされる可能性があるような学びを
「深い学び」と捉えています。
ーーとても分かりやすいです。 |
「浅い学び」から「深い学び」に深化することによって、 学習者がどう変容するかを分かりやすく示した図があるので見てください(上図)。 青色が「浅い学び」、オレンジ色が「深い学び」を表していて、 「浅い学び」の方は、行動「を」変える、情報「を」記憶するなどのように、 学習者の意志で学習の対象をコントロールできる、 つまり能動的に「自分で変えることができる」レベルを表しています。 一方で、「深い学び」になるにつれて、 ものの見方「が」変わる、価値観・信念「が」変わる、と変化していき、 学習者の意志によって学ぶものをコントロールできない、 つまり「自分で変えることができない」レベルになっていきます。 かといって、他人から「変えられる」受動的な状態でもない。 では何かというと、受動態と能動態の間の「中動態」という状態です。 |
簡単に変えられるものではないですよね。
それは能動的に「変える」ものでもなく、受動的に「変えられる」ものでもなく、
何かのきっかけがあって中動態的に「変わる」ものです。
このように、中動態的に立ち上がってくる変容が、
「深い学び」の特徴なのではないかと考えています。